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定価:2,860円(2,600円+税)
判型: X
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内容紹介
未だ見知らぬ国々を、人の心を旅するための道具としての文学。
強きものに抗い、弱きものに寄り添うための武器としての書物。
世界の古典/現代文学に通暁し、人間の営為を凝縮した書物を
こよなく愛するノーベル文学賞作家が、その魅力を余さず語る、
愛書家必読の一冊。
【本書の内容をより深く理解するための別冊「人名小事典」附】
書物は私たちが持っているもののなかで、なによりも素晴らしく、そしてなによりも自由なものです。「書海」、と中国語では言いますが、読者はその大海を自らの喜びのために、そして自らの教養のために航海することができます。(…)書物のおかげで、世界を認識することはひとつの冒険となるのです。
私たちが今日生きている世界は複雑で危険に満ちていますが、同時に驚きにあふれてもいます。(…)知の冒険に身を投じ、他者を知るために、書物は最良の道具です。それは誰でも容易に手に取ることができ、電気も必要とせず、移動も収納も簡単です。ポケットに入れて持ち運ぶこともできます。書物は忠実な友人です。欺くことはありませんし、宇宙の調和などというユートピアの夢に浸らせることもありません。書物によって私たちは、他者をその美点も欠点も含めて知ることができ、異なるさまざまな文化との交流が可能になるのです。(本書より)
強きものに抗い、弱きものに寄り添うための武器としての書物。
世界の古典/現代文学に通暁し、人間の営為を凝縮した書物を
こよなく愛するノーベル文学賞作家が、その魅力を余さず語る、
愛書家必読の一冊。
【本書の内容をより深く理解するための別冊「人名小事典」附】
書物は私たちが持っているもののなかで、なによりも素晴らしく、そしてなによりも自由なものです。「書海」、と中国語では言いますが、読者はその大海を自らの喜びのために、そして自らの教養のために航海することができます。(…)書物のおかげで、世界を認識することはひとつの冒険となるのです。
私たちが今日生きている世界は複雑で危険に満ちていますが、同時に驚きにあふれてもいます。(…)知の冒険に身を投じ、他者を知るために、書物は最良の道具です。それは誰でも容易に手に取ることができ、電気も必要とせず、移動も収納も簡単です。ポケットに入れて持ち運ぶこともできます。書物は忠実な友人です。欺くことはありませんし、宇宙の調和などというユートピアの夢に浸らせることもありません。書物によって私たちは、他者をその美点も欠点も含めて知ることができ、異なるさまざまな文化との交流が可能になるのです。(本書より)
目次
作家たちの都
書物と私たちの世界
文学の普遍性
書物――知の探索に乗り出す船
困難な時代における作家について
科学と文学の関係
現代における文学について
中国文学との出会い
文学とグローバル化
文学と人生
想像と記憶
自然、文学
文学のいま
夢見ること、冒険を探すこと
種蒔くこと
終わりに
訳註
訳者あとがき
書物と私たちの世界
文学の普遍性
書物――知の探索に乗り出す船
困難な時代における作家について
科学と文学の関係
現代における文学について
中国文学との出会い
文学とグローバル化
文学と人生
想像と記憶
自然、文学
文学のいま
夢見ること、冒険を探すこと
種蒔くこと
終わりに
訳註
訳者あとがき
著者略歴
ル・クレジオ(ルクレジオ rukurejio)
(Jean-Marie Gustave Le Clezio)1940年、南仏ニース生まれ。1963年のデビュー作『調書』でルノドー賞を受賞し、一躍時代の寵児となる。その後も話題作を次々と発表するかたわら、インディオの文化・神話研究など、文明の周縁に対する興味を深めていく。主な小説に、『大洪水』(1966)、『海を見たことがなかった少年』(1978)、『砂漠』(1980)、『黄金探索者』(1985)、『隔離の島』(1995)、『嵐』(2014)、『アルマ』(2017)、『ビトナ ソウルの空の下で』(2018)など、評論・エッセイに、『物質的恍惚』(1967)、『地上の見知らぬ少年』(1978)、『ロドリゲス島への旅』(1986)、『ル・クレジオ、映画を語る』(2007)などがある。2008年、ノーベル文学賞受賞。
鈴木雅生(スズキマサオ suzukimasao)
(すずき・まさお)1971年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。パリ第四大学博士。現在、学習院大学文学部教授。専攻はフランス近現代文学。著書に、J.-M.G. Le Clezio : evolution spirituelle et litteraire. Par-delal ’Occident moderne (L’Harmattan)、『フランス文化事典』(共編著、丸善出版)など、訳書に、サン= テグジュペリ『戦う操縦士』(光文社古典新訳文庫)、J・M・G・ル・クレジオ『心は燃える』(作品社、共訳)、『地上の見知らぬ少年』(河出書房新社)、ベルナルダン・ド・サン= ピエール『ポールとヴィルジニー』(光文社古典新訳文庫)、ジェニフェール・ルシュール『三島由紀夫』(祥伝社新書)、レーモン・クノー『きびしい冬』(水声社)などがある。
タイトルヨミ
カナ:ルクレジオブンガクトショモツヘノアイヲカタル
ローマ字:rukurejiobungakutoshomotsuhenoaiokataru
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