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定価:3,080円(2,800円+税)
判型:A5
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内容紹介
日本とベルギーは、150年以上にわたる交流の歴史をもつ。距離的には遠く隔たった両国の間には、どのような交流があったのか。それが双方にどのような影響を与え、どのような変化を生みだしたのか。
両国の交流の歴史における諸現象を、法律や言語、メディアなどの多視点からひもとくとともに、交流の文化的実践のさまざまな様態を検証。日本-ベルギーの交流が相互にもたらしたものを、複眼的・動的・立体的にさぐる。
両国の交流の歴史における諸現象を、法律や言語、メディアなどの多視点からひもとくとともに、交流の文化的実践のさまざまな様態を検証。日本-ベルギーの交流が相互にもたらしたものを、複眼的・動的・立体的にさぐる。
目次
まえがき (岩本和子)
第1部 交流の歴史
第1章 1866年の日白修好通商航海条約に関する歴史社会言語学的考察 (石部尚登)
第2章 ベルギーで学んだ最初の日本人は誰か? ─いつ、何処で、何を─ (武居一正)
第3章 ベルギー大使の記録にみる関東大震災─時代と現地の状況をふまえた再読の試み─ (山口博史)
第4章 ドクロリー・メソッドにおける「自己」─昭和初期の富士小学校に与えたインパクトの思想史的内実─ (渡邉優子)
第5章 「日白修好150周年」はどのように語られたか─メディア談話の分析をつうじて─ (中條健志)
【コラム】Belgique, le Cœur d’Europe (北原和夫)
【コラム】ベルギー・日本間の50年にわたる文化交流─アーツフランダース・ジャパン(旧フランダースセンター)の場合─ (ベルナルド・カトリッセ/鈴木義孝 訳)
第2部 交流と文化
第6章 アメリー・ノトンと日本 (岩本和子)
第7章 日本におけるベルギー・オランダ語文学の受容と翻訳出版の実態 (井内千紗)
第8章 1960年代日本のグラフィック・デザインにおけるルネ・マグリットの受容 (利根川由奈)
第9章 フランソワ=ジョゼフ・フェティスの著述における日本音楽 (大迫知佳子)
【コラム】ベルギーBDとはなにか? (猪俣紀子) 250
第3部 交流の「場」
日本とベルギーの交流の歴史とこれから 第3回「ベルギー学」国際シンポジウム パネルディスカッションより (奈良岡聰智、ディミトリ・ヴァンオーヴェルベーク、上西秀明、岩本和子・司会)
日白交流関連年表
あとがき (中條健志)
第1部 交流の歴史
第1章 1866年の日白修好通商航海条約に関する歴史社会言語学的考察 (石部尚登)
第2章 ベルギーで学んだ最初の日本人は誰か? ─いつ、何処で、何を─ (武居一正)
第3章 ベルギー大使の記録にみる関東大震災─時代と現地の状況をふまえた再読の試み─ (山口博史)
第4章 ドクロリー・メソッドにおける「自己」─昭和初期の富士小学校に与えたインパクトの思想史的内実─ (渡邉優子)
第5章 「日白修好150周年」はどのように語られたか─メディア談話の分析をつうじて─ (中條健志)
【コラム】Belgique, le Cœur d’Europe (北原和夫)
【コラム】ベルギー・日本間の50年にわたる文化交流─アーツフランダース・ジャパン(旧フランダースセンター)の場合─ (ベルナルド・カトリッセ/鈴木義孝 訳)
第2部 交流と文化
第6章 アメリー・ノトンと日本 (岩本和子)
第7章 日本におけるベルギー・オランダ語文学の受容と翻訳出版の実態 (井内千紗)
第8章 1960年代日本のグラフィック・デザインにおけるルネ・マグリットの受容 (利根川由奈)
第9章 フランソワ=ジョゼフ・フェティスの著述における日本音楽 (大迫知佳子)
【コラム】ベルギーBDとはなにか? (猪俣紀子) 250
第3部 交流の「場」
日本とベルギーの交流の歴史とこれから 第3回「ベルギー学」国際シンポジウム パネルディスカッションより (奈良岡聰智、ディミトリ・ヴァンオーヴェルベーク、上西秀明、岩本和子・司会)
日白交流関連年表
あとがき (中條健志)
著者略歴
岩本 和子(イワモト カズコ iwamoto kazuko)
岩本和子(いわもと・かずこ)
神戸大学大学院国際文化学研究科教授。
専攻はフランス語圏文学・芸術文化論(ベルギーのフランス語文学、スタンダール研究)。博士(文学)。
著書に、『周縁の文学─ベルギーのフランス語文学にみるナショナリズムの変遷─』(松籟社)、『スタンダールと妹ポーリーヌ─作家への道─』(青山社)、『ベルギーの「移民」社会と文化─新たな文化的多層性に向けて─』(共編著、松籟社)などがある。
中條 健志(チュウジョウ タケシ chuujou takeshi)
中條健志(ちゅうじょう・たけし)
東海大学語学教育センター講師。
専攻はフランス語圏(フランス、ベルギー、ルクセンブルク)の移民研究。博士(文学)。
著書に、『ベルギーの「移民」社会と文化─新たな文化的多層性に向けて─』(共著、松籟社)、『ルクセンブルクを知るための50章』(共著、明石書店)、訳書に『貧困の基本形態─社会的紐帯の社会学』(共訳、新泉社)などがある。
石部 尚登(イシベ ナオト ishibe naoto)
石部尚登(いしべ・なおと)
日本大学理工学部准教授。
専攻は社会言語学、批判的談話研究、地域研究(ベルギー)。博士(言語文化学)。
著書に『ベルギーの言語政策 方言と公用語』(大阪大学出版会)、『イン/ポライトネス研究の新射程:批判的社会言語学の広がり』(共著、三元社)など。訳書に、『右翼ポピュリズムのディスコース─恐怖をあおる政治を暴く 第2版』(明石書店)など。
武居 一正(タケスエ カズマサ takesue kazumasa)
武居一正(たけすえ・かずまさ)
福岡大学大学院法学研究科長、法学部教授。
専門は憲法学。
著書・論文に、「ベルギーの重大感染症対策法Loi pandemieの制定について─その憲法的背景の検討─」(単著、福岡大学法学論叢)、『新型コロナ危機と欧州、EU・加盟10カ国と英国の対応』(共著、文眞堂)、Melanges en l’honneur de Ken Hasegawa, Voyages et rencontre en droit public(共著、Edition mare & martin)など。
山口 博史(ヤマグチ ヒロシ yamaguchi hiroshi)
山口博史(やまぐち・ひろし)
徳島大学総合科学部・准教授。
専攻は比較社会学、多文化社会論。博士(社会学)。
論文に「境界変動地域の社会学に向けて」『地域社会学会年報』34集(2022)、「子は父母の言語のどちらを選好するか」(共著)『ことばと社会』25号(2023)ほかがある。
渡邉 優子(ワタナベ ユウコ watanabe yuuko)
渡邉優子(わたなべ・ゆうこ)
文教大学人間科学部専任講師。
専攻は教育思想史、教育人間学。博士(教育学)。
著書・論文に『「未来を語る高校」が生き残る─アクティブラーニング・ブームのその先へ─』 (共編著、学事出版)、「ドクロリー・メソッドにおける「連合」の概念─フランス心理学における解離研究との繋がりから─」 『教育学研究』87巻1号 、「教育実践における「自己─表現」の概念─富士小学校の教育方法改革を手がかりに─」 『研究室紀要』 44号などがある。
井内 千紗(イノウチ チサ inouchi chisa)
井内千紗(いのうち・ちさ)
拓殖大学商学部准教授。
専攻は地域文化研究、文化政策、オランダ語文芸翻訳。
著書に『ベルギーの「移民」社会と文化─新たな文化的多層性に向けて─』(共編著、松籟社)、『現代ベルギー政治─連邦化後の20年─』(共著、ミネルヴァ書房)、訳書に『ネムレ!』(アンネリース・ヴェルベーケ著、松籟社)などがある。
利根川 由奈(トネガワ ユウナ tonegawa yuuna)
利根川由奈(とねがわ・ゆうな)
文教大学国際学部専任講師。
専攻は美術史・文化政策史(特に20世紀ベルギー、ルネ・マグリット)。博士(人間・環境学)。
著書に『ルネ・マグリット─国家を背負わされた画家』(水声社)、「ルネ・マグリットの肖像画における匿名性と二次元性」(『比較文化研究』151号)、『魅惑のベルギー美術』(共著、神戸新聞総合出版センター)などがある。
大迫 知佳子(オオサコ チカコ oosako chikako)
大迫知佳子(おおさこ・ちかこ)
広島文化学園大学学芸学部准教授、ブリュッセル自由大学哲学・社会科学部音楽学研究所協力研究員。 専攻は音楽学(近現代ベルギーの音楽、フェティス研究)。博士(人文科学)。
著書にFortune de la philosophie cartesienne au Japon(共著、Classiques Garnier)、『ショパンによるバロック音楽の受容に関する研究』(共著、ヤマス文房)、論文に「19世紀前半における和声理論と自然科学の関わり─ジェローム=ジョゼフ・ド・モミニとフランソワ=ジョゼフ・フェティスの理論を中心に─」(『音楽学』)などがある。
北原 和夫(キタハラ カズオ kitahara kazuo)
北原和夫(きたはら・かずお)
東京工業大学・国際基督教大学名誉教授。
専攻は非平衡統計物理学。博士(理学)。
著書に『非平衡系の統計力学』(岩波基礎物理シリーズ)、『プリゴジンの考えてきたこと』(岩波科学ライブラリー)、『EU論』(共著、放送大学教育振興会)などがある。
ベルナルド・カトリッセ(ベルナルド カトリッセ berunarudo katorisse)
ベルナルド・カトリッセ(Bernard Catrysse)
日本旅行に関するコンサルタント、元アーツフランダース・ジャパン館長、元フランダースセンター館長。
専攻は経済学。
フランダースセンター、およびアーツフランダース・ジャパンでは、大阪ヨーロッパ映画祭の共同創設者、ツール・ド・フランダースin大阪(サイクリングイベント)の創設者、在日フランダース政府の文化渉外担当、東京オリンピック・ベルギーチームの渉外担当、2002年FIFA日韓ワールドカップ・ベルギーサッカー協会の渉外担当などとしてさまざまな活動に携わった。
猪俣 紀子(イノマタ ノリコ inomata noriko)
猪俣紀子(いのまた・のりこ)
茨城大学人文社会科学部准教授。
専攻はマンガ史・少女文化・フランス文化。
著書に『日本の漫画本300年:「鳥羽絵」本からコミック本まで』(共著、ミネルヴァ書房)、訳書に『ピエールとジャンヌのパパ!お話しして!』、『オリブリウスのゆかいな冒険』(ジョゼ・パロンド著、くらしき絵本館)などがある。
奈良岡 聰智(ナラオカ ソウチ naraoka souchi)
奈良岡聰智(ならおか・そうち)
京都大学法学研究科教授。
専攻は政治学。博士(法学)。
著書に、『対華二十一ヵ条要求とは何だったのか:第一次世界大戦と日中対立の原点』(名古屋大学出版会)、『清風荘と近代の学知』(編著、京都大学学術出版会)、『日本政治外交史』(共著、放送大学教育振興会)などがある。
ディミトリ・ヴァンオーヴェルベーク(ディミトリ ヴァンオーヴェルベーク dimitori vanooverubeeku)
ディミトリ・ヴァンオーヴェルベーク(Dimitri Vanoverbeke)
東京大学大学院法学政治学研究科・法学部教授。
専攻は法社会学・日本研究(近現代日本法と社会・市民参加・日白関係など)。博士。
著書に Japan, the European Union and Global Governance (Edward Elgar); Global Constitutionalism from European and East Asian Perspectives (Cambridge University Press); Developing EU - Japan Relations in a Changing Regional Context: A Focus on Security, Law and Policies (Routledge); Juries in the Japanese Legal System: The Continuing Struggle for Citizen Participation and Democracy (Routledge (Asian Law Series)); The Changing Role of Law in Japan: Empirical Studies in Culture, Society and Policy Making (Edward Elgar Publishers)などがある。
上西 秀明(ウエニシ ヒデアキ uenishi hideaki)
上西秀明(うえにし・ひであき)
ゲント大学学芸哲学部日本語講師。
専門は日本語教育。特に成人教育における日本語学習の動機づけに関心あり。
鈴木義孝(スズキ ヨシタカ suzuki yoshitaka)
鈴木義孝(すずき・よしたか)
関西大学非常勤講師。
専攻は日英語対照研究、言語学史、語用論。
論文に「日英語における「主観性」の問題について─英文法教育との接点を目指して─」『英語授業実践学の展開:齋藤榮二先生御退職記念論文集』(三省堂) 、「日本語の「た」と英語の過去時制─「主観性」の観点からの考察─」『関西大学大学院外国語教育学研究科紀要 千里への道(第7号)』などがある。
タイトルヨミ
カナ:ニホントベルギー
ローマ字:nihontoberugii
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