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定価:3,300円(3,000円+税)
判型:A5
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内容紹介
多言語・多文化状況を生きる国ベルギー。様々な局面で複雑な課題を抱えるこの国をフィールドに、専門領域を異にする研究者が集結し、「多様性の中の統一」=「ベルギー性」を探る。
目次
・はしがき──新たな「ベルギー学」へ (岩本和子)
第一部 政治と言語の複雑な関係
・ベルギー連邦制の不安定化──「非領域性原理」の後退と求心力の欠如 (正躰朝香)
・ワロン語の標準化──方言学者と復権運動家の同床異夢 (石部尚登)
・解説(言語) ベルギーの言語状況──史的概観 (河崎靖)
第二部 言語と芸術活動の諸相 (1)文学
・解説(文学) ベルギーにおける文学 (三田順)
・ティル・ウーレンシュピーゲルをめぐる〈民族の記憶〉
──シャルル・ド・コステルからヒューホ・クラウスへ (岩本和子)
・カーレル・ヴァン・デ・ウーステイネ作品における「ヴラーンデレン性」の所在
──モーリス・マーテルランクの影響を手掛かりとして (三田順)
・断片とパサージュ──アンリ・ミショーとベルギー (田母神顯二郎)
言語と芸術活動の諸相 (2)舞台芸術・アート活動
・ベルギーの舞台芸術 (高橋信良)
・ミシェル・ド・ゲルドロードにおける存在のモデルとしてのマリオネット (中筋朋)
・フランデレンの文化行政と一九八〇年代の「フランデレンの波」現象
──文化の伝播から創造の時代へ (井内千紗)
・ベルギーの文化マネジメント教育
──ブリュッセル自由大学(ULB)の事例を基に (狩野麻里子)
第三部 歴史と交流
・一六世紀前半ネーデルラントの統一と渉外活動
──一五二九年カンブレ平和条約履行におけるネーデルラント使節ジャン・ド・ル・ソーの機能 (加来奈奈)
・近代日本における商品陳列所の受容 ──ブリュッセル商業博物館からの学習と展開 (三宅拓也)
・OIF(フランコフォニー国際機関)とベルギー (中條健志)
・あとがき (石部尚登)
第一部 政治と言語の複雑な関係
・ベルギー連邦制の不安定化──「非領域性原理」の後退と求心力の欠如 (正躰朝香)
・ワロン語の標準化──方言学者と復権運動家の同床異夢 (石部尚登)
・解説(言語) ベルギーの言語状況──史的概観 (河崎靖)
第二部 言語と芸術活動の諸相 (1)文学
・解説(文学) ベルギーにおける文学 (三田順)
・ティル・ウーレンシュピーゲルをめぐる〈民族の記憶〉
──シャルル・ド・コステルからヒューホ・クラウスへ (岩本和子)
・カーレル・ヴァン・デ・ウーステイネ作品における「ヴラーンデレン性」の所在
──モーリス・マーテルランクの影響を手掛かりとして (三田順)
・断片とパサージュ──アンリ・ミショーとベルギー (田母神顯二郎)
言語と芸術活動の諸相 (2)舞台芸術・アート活動
・ベルギーの舞台芸術 (高橋信良)
・ミシェル・ド・ゲルドロードにおける存在のモデルとしてのマリオネット (中筋朋)
・フランデレンの文化行政と一九八〇年代の「フランデレンの波」現象
──文化の伝播から創造の時代へ (井内千紗)
・ベルギーの文化マネジメント教育
──ブリュッセル自由大学(ULB)の事例を基に (狩野麻里子)
第三部 歴史と交流
・一六世紀前半ネーデルラントの統一と渉外活動
──一五二九年カンブレ平和条約履行におけるネーデルラント使節ジャン・ド・ル・ソーの機能 (加来奈奈)
・近代日本における商品陳列所の受容 ──ブリュッセル商業博物館からの学習と展開 (三宅拓也)
・OIF(フランコフォニー国際機関)とベルギー (中條健志)
・あとがき (石部尚登)
著者略歴
岩本 和子(イワモト カズコ iwamoto kazuko)
神戸大学大学院国際文化学研究科・教授。
専攻はフランス語圏文学・芸術論(ベルギーのフランス語文学、スタンダール研究)。著書に『周縁の文学─ベルギーのフランス語文学にみるナショナリズムの変遷─』(松籟社)、『スタンダールと妹ポーリーヌ─作家への道─』(青山社)など。
石部 尚登(イシベ ナオト ishibe naoto)
日本大学理工学部・助教。
専攻は社会言語学(ベルギーの言語史、言語運動論)。著書に『ベルギーの言語政策─方言と公用語』(大阪大学出版会)など。
正躰 朝香( )
京都産業大学外国語学部国際関係学科・准教授。
専攻は国際関係論・国際文化論。著書に『ヨーロッパ統合の国際関係論(第二版)』(共著、芦書房)など。
河崎 靖( )
京都大学人間・環境学研究科・教授。
専攻はゲルマン語学。著書に『オランダ語学への招待』(大学書林)など。
三田 順( )
日本学術振興会特別研究員PD。
専攻は比較文学(ベルギーにおける象徴主義文学、美術)。共訳として『フランダースの声─現代ベルギー小説アンソロジー』(松籟社)がある。
田母神 顯二郎( )
明治大学文学部・教授。
専攻はフランス近現代詩(アンリ・ミショー)およびフランス現代思想。著書にFragments and Wholes(L'Improviste)、翻訳にジラール『文化の起源』(新教出版社)がある。
高橋 信良( )
千葉大学・准教授。
専攻はフランス演劇、比較演劇。著書に『安部公房の演劇』(水声社)など。翻訳にエリック・スマジャ『笑い』(白水社)など。
中筋 朋( )
日本学術振興会特別研究員(PD)・京都大学人文科学研究所所属。
19世紀末フランス演劇論を専攻。
井内 千紗( )
国立文化財機構・アジア太平洋無形文化遺産研究センター・アソシエイトフェロー。
地域文化研究、文化政策を専攻。共訳として『フランダースの声─現代ベルギー小説アンソロジー』(松籟社)がある。
狩野 麻里子( )
JICA専門家。
専攻はアートマネジメント、美術史・文学(19世紀末のベルギー文学及び芸術)。
加来 奈奈( )
奈良女子大学・博士研究員。
専攻は歴史学(中世後期から近世のネーデルラント政治・外交史)。著書に『ハプスブルク史研究入門─歴史のラビリンスへの招待─』(共著、昭和堂)がある。
三宅 拓也( )
京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科・助教。
専攻は近代建築史、博物館史。著書に『村野藤吾建築案内』(共著、TOTO出版)がある。
中條 健志( )
大阪市立大学都市文化研究センター・ドクター研究員。
現代フランス語圏研究(フランスにおける移民、談話にみられる「移民」「統合」概念)を専攻。
タイトルヨミ
カナ:ベルギートハナニカ
ローマ字:berugiitohananika
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