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定価:2,640円(2,400円+税)
判型:四六
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内容紹介
大海原を回遊し、江戸時代を支える重要な自然の恵み、イワシとニシン。新田開発が進み、人糞や草肥が不足すると、干鰯などの魚肥としても使われた。ヒトが制御できないイワシとニシンの漁獲は、豊漁・不漁を繰り返すことで社会にどのような影響を与えたのか。気候変動と漁の関係、経済、魚肥の流通などから、自然と近世社会との関わりを解き明かす。
目次
序章 本書のねらい…武井弘一/イワシから見た加賀藩(イワシの歴史…武井弘一〈イワシとヒトとの関わり/気候変動とイワシ漁/イワシと農村〉/イワシ漁と海辺の暮らし…中村只吾〈富山湾といえばイワシ?/イワシ漁の方法/イワシ漁のある暮らし〉/魚肥と藩領社会…上田長生〈加賀藩領での魚肥流通/魚肥流通をめぐる藩の政策/干鰯の安定的な供給をめざして/松前ニシンの移入と直買仕法〉)/イワシ・ニシンから見た蝦夷地と畿内(ニシンの歴史…菊池勇夫〈ニシンの生態と資源変動/商物としてのニシン/農業技術とニシン肥料〉/畿内の肥料取引と農村…高槻泰郎〈江戸時代の農村と市場経済/琵琶湖東岸地域における魚肥流通/湖東農村と市場経済の間に位置した玉尾家〉/肥料と近世国家と国訴…白川部達夫〈魚肥と近世社会/国訴と肥料訴願の展開/西摂津の農業と肥料価格/播磨と阿波の米価と肥料価格/大坂干鰯屋仲間の動向/文政国訴の位置〉)/終章 本書の成果と今後の展望…武井弘一
著者略歴
武井 弘一(タケイ コウイチ takei kouichi)
1971年、熊本県生まれ。1995年、東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程修了。現在、琉球大学国際地域創造学部准教授。 ※2022年1月現在
【主要著書】『鉄砲を手放さなかった百姓たち』(朝日新聞出版、2010年)、『江戸日本の転換点』(NHK出版、2015年)、『茶と琉球人』(岩波新書、2018年)
タイトルヨミ
カナ:イワシトニシンノエドジダイ
ローマ字:iwashitonishinnoedojidai
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近刊:ランダム
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