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2023年5月25日発売

信山社出版

出版社名ヨミ:シンザンシャシュッパン

憲法研究 第12号

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内容紹介
◆第12号特集:【改憲論議と憲法変動の現在】―第一線の執筆陣が集い、本号も充実の刊行◆
第12号は「改憲論議と憲法変動の現在」を特集。コロナ禍とロシアのウクライナ侵攻という激動のなかで、日本の改憲論議(愛敬、城野、鈴木、稲、麻生、清末、豊)と世界の憲法変動と政治状況(渋谷、松平、水島、奥村、菅谷)を検討。冒頭は、山内敏弘へのインタビュー「平和主義憲法論と自衛権」(聞き手:河上)、投稿論文(星、朱、小川)、書評(石村)も掲載。
目次
『憲法研究第12号』
 辻村みよ子(東北大学名誉教授) 責任編集

【目  次】

◆特集 改憲論議と憲法変動の現在◆

企画趣旨:改憲論議と憲法変動の現在〔辻村みよ子〕
 Ⅰ コロナ禍とウクライナ侵攻の中の日本と世界
 Ⅱ 〈特集1〉の各論考
 Ⅲ 〈特集2〉の各論考
 Ⅳ 今後の課題

◇インタビュー 平和主義憲法論と自衛権〔山内敏弘/(聞き手)河上暁弘〕

〈特集1〉日本の改憲論議の現在―コロナ禍とウクライナ侵攻の中で
1 ウクライナ戦争後の改憲論議を読み解く視点〔愛敬浩二〕
 Ⅰ 本稿の課題
 Ⅱ 「安倍改憲」を振り返る
 Ⅲ 現在の改憲論議を読み解く視点
 Ⅳ 憲法審査会における改憲論議
 Ⅴ 結びに代えて

2 安全保障政策の「転換」と憲法変動〔城野一憲〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 抑  止
 Ⅲ 統  合
 Ⅳ 理  解
 Ⅴ 結びにかえて

3 憲法9条をめぐる政府解釈と改憲論の展開〔鈴木 敦〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 再軍備過程と政府の9条解釈
 Ⅲ 9条改正論の系譜と現況
 Ⅳ おわりに

4 平和的生存権論の展開〔稲 正樹〕
 Ⅰ 判例の発展と停滞
 Ⅱ 学説の発展
 Ⅲ むすびにかえて

5 非軍事的安全保障論研究序説―ジーン・シャープ「市民的防衛」の意義と課題〔麻生多聞〕
 Ⅰ 市民的防衛
 Ⅱ 2つの事例―チェコ事件とルール闘争
 Ⅲ 考  察

6 憲法9条の解釈を深化させる憲法24条の平和主義的意義―大規模な軍事拡張路線を踏まえて〔清末愛砂〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 憲法24条と平和主義
 Ⅲ 安保3文書の下での自衛隊の憲法明記と憲法24条
 Ⅳ おわりに

7 近年の憲法改正論議の特徴―新聞記者の視点から〔豊 秀一〕
 はじめに
 Ⅰ 安倍晋三元首相が主導した改憲論議
 Ⅱ 自己目的化する改憲論
 Ⅲ 衆院憲法審査会を舞台にした9条論議
 Ⅳ 日本の立憲主義はどこへ向かう

〈特集2〉世界の憲法変動と政治状況―コロナ禍とウクライナ侵攻の中で
8 現代ロシアにおける外見的立憲主義への移行―ソ連解体からウクライナ戦争まで〔渋谷謙次郎〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 93年憲法制定背景
 Ⅲ 新憲法体制の発足と憲法の機能不全
 Ⅳ 大統領権力継承劇:プーチン体制へ
 Ⅴ ロシア憲法の改憲手続と憲法修正
 Ⅵ 「プーチン憲法」
 Ⅶ コロナ禍と憲法体制
 Ⅷ ウクライナ軍事侵攻と立法の氾濫
 Ⅸ まとめにかえて

9 米中の覇権争いと中国・台湾の憲法変動〔松平徳仁〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 憲法変動としての「中国革命」
 Ⅲ 中国:ナショナリズム
 Ⅳ 台湾:コロニアリズム
 Ⅴ 軍事化した憲法原理の哲学的基盤
 Ⅵ 結びにかえて―日本の責任とは

10 「ウクライナ戦争」とドイツ―安全保障政策における「時代の転換」〔水島朝穂〕
 Ⅰ 「時代の転換」―「軍事的抑制の文化」からの離陸
 Ⅱ 「ウクライナ戦争」と第67次基本法改正
 Ⅲ 「ウクライナ戦争」はドイツの安全保障政策をどう変えたか
 Ⅳ むすびにかえて―「戦車ではなく,交渉を」

11 フランスの近時における政治変動と憲法変動〔奥村公輔〕
 Ⅰ はじめに(163)
 Ⅱ 近時における政治変動―マクロンの親EU・親欧州政策がもたらした中道・極右・急進左派という分断
 Ⅲ 近時における憲法変動―2つの「緊急事態」に関する「法」の変動
 Ⅳ おわりに―現代フランスが直面する問題

12 合衆国最高裁に対する不信とその行方―Dobbs v. Jackson Women’s Health Organization事件判決をきっかけとして〔菅谷麻衣〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ Dobbs判決の概要
 Ⅲ Dobbs判決の影響
 Ⅳ Dobbs判決と最高裁懐疑論

[論 説]
1 憲法改正原案の審議と会期との関係に関する一考察〔星 正彦〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 憲法改正原案と会期との関係
 Ⅲ 憲法改正原案の後会への継続の可能性
 Ⅳ 両院協議会で協議中に会期終了となった場合,両院協議会は消滅するか
 Ⅴ 憲法改正原案に係る両院協議会の成案を憲法審査会に付託することはできるか
 Ⅵ 憲法改正原案に係る両院協議会の成案は後会に継続するか
 Ⅶ おわりに

2 トランスヒューマニズムの倫理的・法的問題と人間の尊厳〔朱 穎嬌〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ トランスヒューマニズムとその倫理的・法的問題
 Ⅲ 人間の尊厳とトランスヒューマニズム
 Ⅳ おわりに

3 篠原永明『秩序形成の基本権論』の論証を精査する―「価値論なき憲法学」の可能性〔小川 亮〕
 Ⅰ 序
 Ⅱ 本書の論証
 Ⅲ 検  討
 Ⅳ 本書の意義と展望

[書 評]
河上暁弘『戦後日本の平和・民主主義・自治の論点―小林直樹憲法学との「対話」に向けて』(敬文堂,2022年)〔石村 修〕

■ 憲法年表(2022年10月1日~2023年3月31日)
■ 国際学会等のご案内
著者略歴
辻村 みよ子(ツジムラ ミヨコ tsujimura miyoko)
東北大学名誉教授・弁護士
山内 敏弘(ヤマウチ トシヒロ yamauchi toshihiro)
一橋大学名誉教授,獨協大学名誉教授
河上 暁弘(カワカミ アキヒロ kawakami akihiro)
広島市立大学広島平和研究所教授
愛敬 浩二(アイキョウ コウジ aikyou kouji)
早稲田大学法学学術院教授
城野 一憲(シロノ カズノリ shirono kazunori)
福岡大学法学部准教授
鈴木 敦(スズキ アツシ suzuki atsushi)
北海道大学大学院法学研究科教授
稲 正樹(イナ マサキ ina masaki)
元国際基督教大学教授
麻生 多聞(アソウ タモン asou tamon)
鳴門教育大学大学院学校教育研究科教授
清末 愛砂(キヨスエ アイサ kiyosue aisa)
室蘭工業大学大学院工学研究科教授
豊 秀一(ユタカ シュウイチ yutaka shuuichi)
朝日新聞編集委員
渋谷 謙次郎(シブヤ ケンジロウ shibuya kenjirou)
早稲田大学法学学術院教授
松平 徳仁(マツダイラ トクジン matsudaira tokujin)
神奈川大学法学部教授
水島 朝穂(ミズシマ アサホ mizushima asaho)
早稲田大学法学学術院教授
奥村 公輔(オクムラ コウスケ okumura kousuke)
東北大学大学院法学研究科教授
菅谷 麻衣(スガヤ マイ sugaya mai)
拓殖大学政経学部助教
星 正彦(ホシ マサヒコ hoshi masahiko)
参議院予算委員会調査室長
朱 穎嬌(シュ エイキョウ shu eikyou)
京都大学大学院法学研究科特定助教
小川 亮(オガワ リョウ ogawa ryou)
東京都立大学法学部助教
石村 修(イシムラ オサム ishimura osamu)
専修大学法学部名誉教授
タイトルヨミ
カナ:ケンポウケンキュウダイジュウニゴウ
ローマ字:kenpoukenkyuudaijuunigou

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