近刊検索 デルタ

発売してから、どうですか(仮)

近刊検索デルタで発売前に話題になった本の、発売後の反響や売れ行きを追っかけます。月イチ更新(予定)

第1回:青弓社『田原俊彦論』岡野誠

1.発売前の反応はいかがでしたか?

街の書店からの注文は突出して多かったわけではありませんが、各ウェブ書店の予約が軒並みに多くありました。ちょうど田原俊彦さんのニューシングルの発表時期に重なったこともあり、ファンの方々が検索するときに本書を見つけてくださったこともあるのではないかと感じています。

2.発売後の読者や書店からの反響をお聞かせください。

田原俊彦さんのニューシングルリリースイベントの会場近くの書店でまとまった部数を販売して、購入したファンの方々が本書について積極的にツイートして紹介してくださったので、ウェブ書店での販売がグッと伸びました。ほかにも紹介記事や関連記事が刊行直後から立て続けに出たので、ファン以外の方にも本書を知っていただけたと思います。ウェブ書店との相性がいい書籍ですが、街の書店でも客注(読者からの注文)が多く、5冊仕入れた書店で4冊は読者の問い合わせがあって販売した、というケースもありました。ファンのみなさまの宣伝(口コミ)とウェブを中心にした記事によって、本書を手に取っていただけたのではないかと感じています。

3.本書に続く企画などの予定はありますか?

これまでも『小田和正という生き方』『沢田研二という生き方』『中居正広という生き方』など、一人のアイドル・芸能人・アーティストの魅力を語る200ページ前後の書籍を刊行していて、当社内では本書もこのラインアップ/ジャンルに位置づきます。ただ、A5判で400ページという分量はほかの当社類書にはなく、また一人の表現者に焦点を当てながら、1980年代・90年代のテレビ史や芸能史もひもとく内容ですので、本書のような書籍企画は直近では予定はありません。ただ、『○○という生き方』とでもいうシリーズで、ページ数などをコンパクトにまとめて論じる企画はいくつか進行中です。

4.増刷の予定などがあれば、さしつかえのない範囲でお知らせください。

発売後、1週間で増刷を決め、7月12日に2刷ができました。売り上げも順調に伸びていて、もうひと息で3刷に手が届きそうな状況です。

5.この本を読まれた読者にオススメしたい本はありますか?

太田省一さんの『テレビとジャニーズ』(垣内出版)はジャニーズの軌跡をたどる内容で、1980年代・90年代のジャニーズに詳しくない若い読者には背景知識を得られるのでオススメです。また、9月刊行予定の近刊ですが、田原俊彦さんのヒット曲を手がけたプロデューサーである羽島亨さんの著書『ヒット曲は発明だ!』(ポニーキャニオン)は、本書を読んでくださった方々は楽しめる内容ではないかと予想しています。

お答えいただいた青弓社Yさん、ありがとうございます。青弓社『田原俊彦論』岡野誠:著、これからまだまだ売れそうです!

「発売してから、どうですか(仮)」では、今後も、発売前に話題を集めた本の発売後を追いかけていく予定です。次回は9月中旬公開予定。ご期待ください。

田原俊彦論

芸能界アイドル戦記1979-2018

岡野誠

2018年6月25日発売

978-4-7872-7403-8

青弓社

テレビとジャニーズ

メディアは「アイドルの時代」をどう築いたか?

太田省一

2018年2月21日発売

978-4-7734-0506-4

垣内出版

ヒット曲は発明だ!

音楽のしくみから読み解く昭和歌謡&J-POP

羽島亨

2018年9月14日発売

978-4-86529-292-3

ポニーキャニオン

小田和正という生き方

落合真司

2009年5月1日発売

978-4-7872-7267-6

青弓社

沢田研二という生き方

佐藤明子

2008年1月1日発売

978-4-7872-7240-9

青弓社

中居正広という生き方

太田省一

2015年7月29日発売

978-4-7872-7379-6

青弓社


連載記事

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