本の泉社 我が社の一冊 2021
- 渡された言葉ーわたしの編集手帖から
- 井上一夫/著
- 本の泉社
- 978-4-7807-1829-4
出版社からのおすすめコメント
著者は岩波書店に在職中、本書に記されているとおり数多くの担当著者から貴重な言葉を受け取っている。それらは著者のナイーブなこころにスッと入り、なかには50年以上も脳みそのなかで発酵されていたものもある。著者の分厚い地層のような脳と繊細すぎるこころから生れ出た体液や体臭をまとった言葉たちは、読むものを感動させずにはおかない。内容紹介
「わたしは出版社=岩波書店に在職すること40年、幸いにして多くの魅力的な方々と接する機会を得ました。そして、本づくりの場をともにするなかで、数多くの印象的な言葉を聞きます。……ときにさりげない示唆であったり、ふとしたつぶやきだったりしました。だからこそ、思わずハッとさせられ、自分なりに気づきがあったのです」(「まえがき」より)。
大ベストセラーとなった永六輔『大往生』をはじめ、井波律子『三国志演義』、阿久悠『書き下ろし歌謡曲』、鈴木敏夫『仕事道楽』、高畑勲『漫画映画の志』、山藤章二『似顔絵』など、数々の話題作を手がけた編集者が、本づくりの場で聞き取った言葉をテーマに、交流の日々をエピソード豊かに描き出す。臨場感あふれる筆致のなかに、人と時代の熱気が浮かび上がる連作エッセイ。- http://www.honnoizumi.co.jp/