アートダイバー 我が社の一冊 2019
- スペース・プラン:鳥取の前衛芸術家集団 1968 -1977
- 筒井宏樹/著・編集
- アートダイバー
- 978-4-908122-14-9
出版社からのおすすめコメント
ここ数年のアート・コレクティヴ(集団によるアート活動)隆盛のなか、
再発掘された鳥取の前衛集団「スペースプラン」。
1960-70年代に展開された、知られざる活動の詳細を貴重な資料群で紹介し、
日本の現代美術史のもうひとつの展開を追いかける。
美術の歴史に思いを馳せる「ムネアツ」な1冊です。内容紹介
ここ数年のアート・コレクティヴ(集団によるアート活動)隆盛のなか、
再発掘された鳥取の前衛集団「スペースプラン」。
1960-70年代に展開された、知られざる活動の詳細を貴重な資料群で紹介し、
日本の現代美術史のもうひとつの展開を追いかける。
スペース・プランは、谷口俊(1929–)、フナイタケヒコ(1942–)、山田健朗(1941–)らによって鳥取で結成された前衛芸術家集団です。1968年11月の檄文から始まる彼らの活動は、単純な色と形に還元された立体物に代表されるミニマリズムに特徴づけられます。彼らは、市民会館や画廊で発表する一方で、湖山池青島や仁風閣前庭など、鳥取市各地で野外展を積極的に試みました。特に第2回展では、鳥取砂丘を舞台にミニマリズムの作品が配置された壮大なスケールの展示を実現しました。当時の地元メディア等では注目を集めていたものの、その活動は鳥取に限定されていたこともあり、全国的に広く紹介されることはありませんでした。ミニマリズムという言わば現代美術のひとつの出発点として生まれた形式が、1960年代後半に鳥取という日本のローカルな地域でどのように展開されたのか。1960~70年代の鳥取の文化状況を踏まえるとともに、若者の叛乱の季節、具体美術協会による野外展、宇部や須磨の野外彫刻展、福嶋敬恭と京都北白川美術村、ミニマリズムからポストミニマリズム等といった歴史的文脈のなかで、その活動を検証していきます。- https://artdiver.tokyo/